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メックウォリアー:ダークエイジ普及支援企画

小さい塩ビフィギュアの遊び方

ホビージャパン、ゲームギャザにて連動企画のメックウォリアーのコマを使った“手を加えればもっとカッコよくなる!”と言う企画にて、私が製作した第一弾の作品です。このゲームはアメリカで以前からあるSFドラマの新章がモチーフとなり、昔の“シュミレーションゲーム(いわゆる戦略ゲーム)”のゲーム盤が無い物の様なゲームです。欧米等ではゲームのコマをコレクションしたり、自身で製作したりと言うことが昔からあったのですが、今回のこの企画ではコマを自身で改造、製作する事にスポットを当てたものです。最近は食頑やミニフィギュア等が発達した事もあり、かなり応用が利くのではないかと思います。小さい、塩ビ製という問題点もありますが、それらを乗り越えて遊んでみては?

こちらはドラゴンズフューリーという勢力のスパイダーというメック。改造ポイントとしては、ポージングの変更、ゆがみ直し、キャノピーの変更、各パーツの面だし、等です。まず、この様な小さい物を作る上での注意点は大きい物を作るより“大げさ”にする事です。例えば、ポージング等も大きく股を開いたり、大きく手を開いたり、ディテールもより小さくするとか、汚しも派手目にする等してやらないと目に見えて解らないのです。
キャノピーは塩ビ板のヒートプレスにて製作しています。キャノピーのディテールは細切りの“モデラーズ マスキングテープ”を張ったりしてます。もちろん中のパイロットも塗ってます。クロー基部の赤や緑のディテールはプラ板の細切りを細かく切った物を張ってます。私の場合、塩ビ製品等の大まかな製作の流れとして、まず各パーツ、間接ごとにナイフ等で切り離してしまいます。それから面だし、ポージング、ディテーリング、塗装、組み立て、マーキング、仕上げという感じの流れです。
股はかなり大胆に広げてます。塩ビ製品の場合、ポージングを変える時は関節ごとにナイフ等で切り離し真鍮線で軸を打って、ポーズを決め、瞬着で固定してからエポパテで繋げて行きます。アルテコHG等だと表面処理に手間がかかるので、タミヤの速乾タイプなどで形を出しながらやると良いです。軸打ちの前に各パーツの面だしをしておく事も忘れずに!ちなみに胸の機銃はタミヤのドイツ軍小火器セットを使ってます。塩ビ製品の場合、細い物、薄い物、エッジ、平面、円形というのが弱点ですので、その辺の修正もポイントです。
バックパックのバーニアはコトブキヤの物に交換し、ウイング渡しの支柱は真鍮線に、両肘の槍も真鍮線にしてます。真鍮線を尖らせる場合はリューター等にかませて粗めのペーパーでやれば精度もしっかり出ます。全体のペーパー掛けについてですが、塩ビ製品だとペーパーがけ出来ないと思われがちですが、硬質塩ビだと問題なく掛けられます。ただ、目詰まりしやすいので、320番等で掛けたり、ササクレなどは細目のペーパーで“ササクレをつぶす”様にするとか、デザインナイフのよく切れる刃で削ぐ様にしてみると良いです。
塗装についてですが、画像では解り辛いかもしれなせんが、グレーの濃淡で彩色してます。基本的にグラーデーションです。基本塗装終了後マーキング、チッピング塗装後、エナメルシンナーでウオッシングです。今回もNagiyさんのご好意でデカールを製作して頂きました。ALPSMD5000にて製作ですが、デカールの塗料がエナメルシンナーに弱いので、それを逆手にとってマーキングのはがれを表現してます。きれいなままにしたい方はラッカーのスーパークリア等でコーティングをお勧めします。


こちらもドラゴンズフューリーの農耕用メックです。設定では内燃機関駆動だそうで、両脇から生えてる排気管が解り易くて良いです。(笑)実は私、こういう“重機系”のロボットって大好きなんです。解り易くて遊び心満載なのがなかなかですね。ここで、お勧め工作ですが、こういった小さい物でも“可動モデル”として作る事もできます。塩ビ製品だと真鍮線を軸にすると回転軸になるので、各関節を可動を考慮した切断の仕方をする事である程度の保持力のある可動間接になります。この製品の場合、腹部と肩関節は可動しますが、ここも真鍮に置き換えたり、軸を多少削り込む事で工作等がし易くなります。
ポージングは構えて相手を睨み付けている様なイメージです。この構図でお気付きの方もいるかもしれませんが、実は、ボトムズのブルーナイトベルゼルガ物語に出てくる“アイアンマン2”のイラストのポージングそのままだったりします。(笑)私はポージングの参考にアニメ等のイラスト集とかを引用する事が多いです。武道の形等も参考になりますよ。
製作ポイントはスパイダーと同じ、面だし、歪み直し、ポージングの変更、エッジ出し、等です。排気管は付いてる物だとヘロヘロだったりするので、プラパイプに真鍮線を通し、プラパイプを熱して伸ばしちょうど良い径の物を作ってから段差の部分はプラペーパーを巻いて作ってます。胸の板状の部分もかなり歪んでいるので、熱してからクランプして水平を出してます。キャノピーは製品のをそのままですが、コンパウンドで磨いたり、上面にハッチモールドを入れてます。ハッチはマスキングテープを使ってます。
この機体のポイントはやはりクローと丸鋸でしょう!(笑)クロー基部の円形は楕円になってたりするので、しっかりと円形に直したり、クローの先端もしっかり歪みなおしをしたり、鋸の刃も尖らせたりしてます。この辺はペーパーでやるよりデザインナイフで切ってやった方がお手軽です。リベットも極小鉛球等で打ち直すと立体感が増してきます。
ポージング変えについては前項のスパイダーと同様の工作です。その際に失われたディテール等の復元はエポパテ、プラ板などで工作してます。装甲板を張ったディテール等はプラ板で作り直してもOKですが、平面を出してからデザインナイフで端をトリミングしてもOKです。デザインナイフで切っただけと言う工作が出来るのも塩ビならではです。パーツ、ブロックごとに切断する時もデザインナイフで出来ますが、少しづつ切込みを入れて行く様にしないとケガの元になるので気をつけてください。
塗装についてですが、重機や農耕用機というイメージの元に色を選択しています。最近の農機などは黄色や橙色、朱色等がベースになってる物が多いようです。あと、ひざの黄色と黒の縞々は農機、重機系ではお約束的にあるので、しるし的に配しています。細かい塗装ですが、精密感は増してくるのでお勧めです。基本塗装後、マーキング、チッピング、ウオッシング後にこすって銀さんにてドライブラシをしています。マーキングに“戎”の字が入ってますが、私の友人のライター、おれんぢえびすさんの製作したタイラント2000に雰囲気が似てるので、えびすさん仕様としてみました。(笑)一応運転手もえびすさんに似せてあるつもりです。


こちらは“シミターMkU”という車両です。車両も上のメック同様、面出しをして、ロールバーを真鍮線、機銃をタミヤのドイツ軍小火器セットに変更してます。ミサイルポッドは片方だけミサイルを撃ってしまった状態にしてます。ミサイルのディテールを切り飛ばしてピンバイスで穴を開けるだけのお手軽工作ですが、ちょっぴりリアリティーの演出になるのでお勧めです。車両関係の塗装は統一感を重視してドラゴンズフューリーのシンボルカラーであるワインレッドベースで迷彩にしています。リアリティーという面では?なんですが、こういった遊びも“設定に厳格でない”メックならではの物ですね。フィニッシュは車両系の物はウオッシング後こすって銀さんドライブラシの後、パステルでお化粧してあります。
シャンドラー偵察車両。実は車両系の中で1,2番目位に難物だったものです。(笑)運転席を覆うロールバー、タイヤ、シャーシ、機銃席を囲む板など、“塩ビの苦手とする物”満載なのです。ロールバーはプラ板、プラ棒で作り直し、シャーシもドライヤーで歪み直し、機銃席の板も一度切り離して整形後垂直が出るように接着。バンパーもそれらしくプラ棒で作り起こし、タイヤも一度シャーシから切り離してきちんと水平に並ぶ様に再接着。あと、この様にオープントップの車両の場合、コクピット等はせっかくの見せ場です。できる限りの作り込みや機能性を考えた塗り分けを施すことで楽しさ倍増です。
JESUミサイルキャリアー。こちらも上の車両同様難物です。ミサイルポッドや本体が塩ビの立方体のムクなのでヒケや歪みが出やすい形状なのです。キャタピラも歪んでいたので、キャタピラのディテール部分を薄く丁寧に削ぎ落としてムクの方を整形後キャタピラのディテールの“薄皮”をはっています。後ろのコンテナ状のものは思い切って立方体に整形してしまってから伸ばしランナーで格子を作り直してます。ミサイルポッドの装甲板は削ぎ落として整形後リベットを打ってます。機銃は小火器セット、ミサイルポッドのステー兼ロールバーはプラ板、プラ棒にて平行、垂直に気を使いながら作り直しです。実は、こういう車両等も細かい修正作業の積み重ねで格段に良くなって行くはずです。一つ一つの作業自体に難しい物は余りありませんので、根気強くやって行くことで見違えるような物に変貌します。アレンジ主体の工作も楽しいですが、地道な修正をして行く物は出来た時の感動が違います。ぜひチャレンジしてみてください。
ピューリファイヤー・バトルアーマー。実はこれ、物凄く小さいです。(笑)基本的にはバリ取り、パーティングライン処理だけです。頭部の黄色いアンテナ状のものはモデラーズのマスキングテープを小さく切ったものを張ってます。せっかくベースが付いているので、シーナリーパウダーを振りかけてエナメル塗料で着色してます。パウダーの定着はマットメディウムを使ってます。ゲームギャザ誌付録のカタログ表紙のイラストを元に塗り分けた後、エナメルのミディアムグレーにてドライブラシをしています。この場合のドライブラシは“ディテールを際立たせる”目的で施しています。小さい物はディテールもなかなか見えないと言う弱点があるので、それを補う事も塗装では必要になってきます。


実は、今回本誌を見るまで木村和義さんとの競演だったとは全く知らなかったんです。(笑)
木村さんは私の同期ライターさんで、同じJAFCON8で入賞した方なんです。
なんか、こういう競演もうれしいですね。
後は同じくJAFCON8出身の伊世谷さんとの競演かな?(爆)


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