寒空のティータイムにヴィネット…(爆) バスターガンダム |
ごめんなさい…ギリギリまでやっていたんで、また完成画像無しです…(^_^;) しかし!当HPでは製作途中のお宝画像満載でお送りします! さて、今回はヴィネットとの事ですが、本体の方の工作に関しては、あくまで“キットレビュー”的な物に徹しています。 担当の[征]さんに“今後キットレビュー的な作例はあるのですか?”と聞いたところ、特に予定は無いそうだったので、私らしくないかも知れませんが、キットを丸々生かした方向性で製作しています。 実はこのキット、手にされた方ならガンダムSEEDコレクションシリーズの中でも屈指のキットであると思われたでしょう。 実際、手首も抜群で、今後この様な仕様にしてもらえると有難いっす。 個人的には、このコレクションシリーズ大歓迎です。 では、工作ポイント。 今回は上半身はキットのまま、下半身に工作を集中という指令があったので、腕の関節の角度や肩関節も全くいじってません。 ○頭部アンテナの削り込み、額のスリット開口 ○フェイス部の切り離し ○フェイス部等各所のシャープネス化 ○股関節軸の左右方向幅増し、軸の前方向への移動 ○腰部アーマーの切り離し、角度を付けての固定 ○腰のウエポンアームの自作、バックパックの整形 ○カカト関節ブロックの形状変更 ○ふくらはぎのバーニア変更 ○膝関節の自作 ○肩口の裏フィン自作、シャープネス化 ○各部筋彫り 実際結構いじってますね…(笑) ○頭部 ポイントとして、額のスリットと、フェイス部切り離し。 額のスリットは開口する時に結構ガタガタになり易い部分ですので、慎重に行います。私はコトブキヤのエッチングソーを使用しました。 このエッチングソー、0,1oという薄さの割りに意外と強度があって、使い易かったです。 まずエッチングソーで平行に溝を堀り、慎重に切り進んで、最後にデザインナイフで切り落とします。 この時同時にエッジも切り込むとイイです。 フェイス切り離しはメリハリを付ける事も目的ですが、フェイス部その物をペーパーやナイフでシャープにするのに別パーツだとやり易い、 また、塗装のマスキングも楽になるメリットも考えての工作です。 エポパテで裏打ち後、丁寧にエッチングソーで切り離します。その際、最後に切離す前に真鍮線で軸打ちしてから切離すと フェイスの位置が後ではめる際にずれなくて済みます。 ○胸部及び腹部 一番手が掛かってません。(笑)筋彫りとC面出し、腰との切断位でしょうか。 1/144キットの場合、筋彫り、C面(エッジの面取り部)気を使ってやる事で格段に出来が良くなってきます。 ○腕部 肩口のフィンを切離し、裏を0,3oプラ板で作ってから先端部を薄く削ってます。 切離す事で肩口の立体感を高める事が目的です。 後は手首をペーパー、デザインナイフで削り込み立体感を出します。 手首はこの工作をするだけでもかなり雰囲気が良くなります。 ○腰部、バックパック、武器 一番改修作業が行われた部分です。主にポージング、設定画に準じる為の工作です。 [征]さんより言われていた“腰溜め”のポージングにする為、股関節を左右で2o幅増し、 前に2o移動させる事で股を大きく開ける様にしています。 フロント、サイドアーマーを切離し、フロント、リアアーマーはエポパテで裏打ち、フロントアーマーはフンドシ部分に真鍮線を通して固定。 サイドアーマーは整形後プラ角材で固定。 ウエポンアームは設定画の様にする為にプラ角材、プラ棒にて自作。武器との接続は真鍮線です。 バックパックはアームを切離しエポパテにて整形。ついでにバーニア部分も抜きテーパーを設定の形に改修。 武器の細い方は銃口を開口、スリット開口、肉抜き穴を埋めて整形。 バズーカも同様。フォアグリップが双方出っ放しの状態なので、設定画の様にたたんでる状態としてます。 位置決めをしっかりしてからアームと接続。 ○膝関節、カカト関節 膝関節を一旦切離してスネ、腿をくり貫いてプラ板で作った膝関節を仕込んでます。 カカト関節は外側が斜めに切られた状態なので、自然な形にするべくプラ板を貼って整形してます。 ○ベース 基本的には本誌に書いた通りなのですが、鉄柵はリード線を真鍮角材にハンダ付けで付けてます。 特にプラ板、延ばしランナー等でもイイのですが、細い物、小さい物、薄い物、シャープな物を作る際に金属素材は非常に有効なので チャレンジしてみる価値は十分あります。そんなに難しい物では無いので、腕に覚えのある方はお勧めです。 くれぐれも火傷には気をつけてください。 で、ディオラマベース…(ココから塗装の項までは追記分です) とりあえず、私の作り方ですが、事前準備は当HPの“模型の事”の“ディオラマの勧めEX”を参照にして下さい。 材料> 木材、釘(私は打込んでから頭を折る隠し釘を使用。無ければ細い釘の頭をつぶした釘でもOK。)、木工用ボンド、 発泡スチロール、壁塗りパテ(粉状で水を加えてねる物。私はドフィックス、ミラコンを使用。東急ハンズ等で売ってます。)、 オイルステン、ニス、タミヤアクリル塗料(3〜4色の“つや消し”地面の色。ツヤの出ない絵の具でもOK。)、 パステル(画材店で売ってる物で、粘りの無いもの。)、0,3o真鍮板、 インスタントレタリング(文字をこすり付けて転写する物)、メタルプライマー等です。 ベースの大きさを割出したら、木材をそれに合わせてノコギリで切り出します。 その際に角は45度にすると見栄えがイイです。ただ、精度が中々出せない様でしたら、 東急ハンズ等でカットのサービスもやっているのでそれを利用してもOKです。 私は同級生の大工さんに丸鋸盤を借りてやってます。 木材を切出したら組立ですが、木工用ボンドで接着してから“見えなくなる所から”釘で打って固定します。 もし、どうしても見える所に釘を打たなくてはならなかったり、釘打ち時に割れたりした場合は 木材の切り屑粉を木工用ボンドで練ってパテを作って刷り込んでやるとOKです。 組み上がったら粗めのペーパーで表面の凸凹を取って、400番位のペーパーで仕上げてやります。 木材の着色ですが、私はオイルステンをボロキレに含ませ刷り込むように着色した後、 ニスをペンキ用のハケで3回程重ね塗りをして乾燥時間を約2日程、たっぷり取って乾燥させます。 乾いたら地面を作って行く訳ですが、最初に地面以外の所にマスキングテープを貼っておきます。 地面はまず、発泡スチロール等で起伏を作っておき、後に盛付けるドフィックスが“厚盛り”にならないようにしてやります。 厚盛りになると後からひび割れになってしまうのです。 次にドフィックスを練るのですが、付属の説明書通りの水分量だと柔らか過ぎて、ひび割れもかなり出てしまうので、 なるべく水分量を少なくしてやります。ここは経験としか言い様がないんですが、“ジャリジャリした感じ”でしょうか… もし、乾燥後割れてしまっても、割れ目にドフィックスの粉を盛って霧吹きで水を吹いたり、 ドフィックスを練った物を刷り込んでやったりすれば修復出来ます。 盛り付けですが、なるべく“地面っぽく”盛り付けて行きます。私は割り箸の割る前の物を良く使います。 盛付け終了し、生乾きの時点でドフィックスの粉、ミラコンの粉を茶こし等で振掛けてやります。 必要であればシーナリーパウダー、シーナリーバラスト(鉄道模型の情景素材。模型店で売ってます。)等も振掛け、 水で溶いたリキテックスのマットメディウム(つや消しになる接着剤みたいな物。画材店で売ってます。)で固定してやります。 鉄柵は地面が生乾きの状態の時に差し込んで固定していきます。 次は地面の着色ですが、ここで気をつける事は地面を“つや消し”にしてやる事です。 タミヤのアクリルカラーはバッチリつやが消えてくれるので超お勧めです。 アクリルシンナーで薄く溶いた地面の色を明るい色から3,4段階位でウオッシング塗装をする様に“まだら”な感じで塗装します。 地面の質感により部分的にドライブラシをしてもOKでしょう。 最後に今回は荒野でしたので、“砂っぽさ、ほこりっぽさ”の演出にパステルをペーパーで粉上にした物をまぶしてます。 鉄柵の着色はアクリルのハルレッドをまだらに塗ってエナメルの暗いグレーでウオッシングです。 仕上げに真鍮板で作ったプレートを正面に貼ってやります。 プレートは私の師匠のらんでぃ氏と同じ作り方ですが、真鍮板の表面を一定方向にペーパーで荒らしてやり、 インレタで文字を転写してからメタルプライマーでコートして完成です。 後は両面テープ等で正面に貼るだけです。 ○塗装 今回はキットレビュー的な事もあり、設定に準じて塗装しています。 ただ、ヴィネットとしてのまとまりを考え、ガンプラだと“ヴィヴィット”になり易いので、多少のトーンのコントロールをしています。 要はあんまりガチャガチャにならない様にという事です。 サフ吹き後、砂漠と言う事で、マホガニーをベースに吹いてます。武器、関節部はジャーマングレーです。 白 …あんまり黄ばんだ感じよりほんのりとベージュと言う感じに、白+サンドイエロー少量。 緑 …濃緑色に白を加えて明るくして味付けにクリアーブルー少量 グレー…暗くならないように、白、ニュートラルグレー、ミディアムグレーをベースに設定より青みを若干押さえてます。 グレー2…武器のグレーはエンジングレーをそのままです。 赤 …シャインレッドをベースにピンクになるギリギリまで白を入れて黄色で赤っぽく落ち着かせます。 結構マスキングが多いですが根気強くがんばります。 私はマスキングの際、テープを貼ってから密着をケガキ針で行い、際をデザインナイフで切る様にしています。 慎重に、丁寧にやる事で仕上がりも綺麗に出来ます。 その後、スミ入れを行い、エナメル塗料の白、ジャーマングレー、にてチッピング塗装を行い、エナメルシンナーでウオッシングをしてます。 PS装甲の汚れ方と言うのがまだイメージし切れてなかったので、悩みに悩んで傷汚れに関してはやらずに、 黒ずみ、水分の汚れに徹しています。 足元も砂埃程度のパステルで行っております。 後は…作例が戻ってきたらアップしますね。 |
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