"ディオラマのススメEX"

これは元々HJ‘02 4月号“オラがザクは宇宙一!!”の読者プレゼント用に皆さんのお役に立てればと思ってデカールと一緒に同封させて頂いたものです。毎回作例記事となると字数の制約で書けない事が多いのですが、このHP等でフォローして行ければと思います。

その1.題材はシンプルに!
ディオラマで表現する題材は出来るだけシンプルにした方が見る人に伝わり易いです。
メモを見ながらでないと解らないような物だとコンテストの作品としては辛いでしょう。例えば"戦っている"だけですと解り辛くなってしまいますから人の思惑が伝わるような"格闘シーン"にしてみたり、フィギュアをからめる場合でも"どのような状況か?""どのように思いをめぐらしているのか?"が解るような題材にした方が"多くの人に伝わる"物となるでしょう。
ただMSが立っているだけでも、どこに?なぜ?どのように?だれが?何のために?が加わるだけでストーリーが出来てきます。それを一目見て解る様にディオラマを作っていくといいでしょう。

その2.ベースは極力小さく!
題材が良くても"見せ方"で失敗してしまうケースは多い様です。ベースの大きさ、展開方向、何処にフォーカスを持ってくるか等、徹底的に考えた方が良いです。
ベースの大きさは自分が思い描いた題材を表現できる"最小限"のスペースにすると余計な所まで見る者の目が行かなくなるので、最小限の大きさを割り出すと良いでしょう。
ただ、あまり小さすぎると窮屈になってしまうので、実際に模型をレイアウトしてみて"ギリギリのゆとり"を探してみましょう。


その3.展開方向に気配りを!
ディオラマ作品はある意味"ドラマを見せる"手段の一つです。
TVや映画等では画面の展開方向などに"視覚的工夫"を盛り込んでいるものです。それは写真作品や絵画でも同じ事が言えます。
例えば自然な動きを見せる場合は左から右へ、意識的な動きを見せるなら右から左へと言うような物です。TV等を良く観察して見ると解り易いです。コンサートや演劇の舞台でも舞台に入る時は左から、アンコールや演出、メインアクトが絡む場合は右からという具合です。
ディオラマ作品は+αで空間が使えるので、より視覚的な面白さを作り出すことが出来ます。ですからベースも平面的な物でなく縦方向も意識した展開や地形を作るとドラマの中に"表情の豊かさ"が出て来ます。

その4.フォーカスは主題に合わせる!
何をしているか解り易くする為に、一番見せたい物にフォーカスが来る様なレイアウトを造りましょう。特別にフォーカスを真ん中に持ってくる事も無いですが、正面の真ん中の方が解り易いです。ただ、そうした場合、絵的な面白さが無くなってしまいがちなので、ちょっとオフセットにしたり、視点を下げたり上げたりする方が良いでしょう。他にもフォーカスを端に持ってくる場合などは周りの背景や小物、フィギュアなどを矢印の様に焦点に向かわせてフォーカスを作ることも出来ます。フォーカスにポイントの色合いを持ってくる事も効果的です。

その5.レイアウトは直角三角形を意識して!
ベースの平面や縦方向に対して大きな構造物を必ず直角三角形になる様にレイアウトを構築していく事で安定感や広がりが出ます。よくディオラマ等で正面から見ると展開が斜めになっているのはこの為です。特に直角の部分にポイントとなる物をレイアウトする事で"不自然なレイアウト"は避けることが出来ます。

その6.力の方向
ディオラマの場合、フィギュアやMSの演技力も重要です。ですから、力の入っている所、そうでない所のメリハリが必要です。フィギュアやMSのポージングも多少大袈裟なくらいが解り易くて良いです。銃を構えるだけでも、ただ水平に持っているだけよりは力を込めて構えている方が解り易いです。特にフィギュアは動きが大きいポージングで無いと解り辛い事が多いです。その際に力が何処へ向いているかで表情が生まれてきます。

さあ!皆さんもディオラマにチャレンジしてみて下さい!

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